オリガルヒ

1990年代のロシアについて。主にオリガルヒ。時々チェチェン。まれにイラク、パレスチナ、その他紛争地。 自分はこれからどんな惨めな人生を生きていくことになるのだろう。考えている。

Wednesday, November 17, 2004

終盤に差しかかった"The Oligarchs"

今日は中間試験があって、行きの電車の中では試験勉強をした。
けれど、途中から嫌になって(だってあんまりにも難しくて分からない授業だったから諦めたの)、別の授業の課題をやったりした。
この課題は旅行記みたいなもんなんだけど、再来週の火曜日までで、期限が迫っているわけではないんだから、そんなことしないで、"The Oligarchs"を読んどけば良かったかな、なんて今になって思う。
けれど、文章をつれつれと書きながら久しぶりに穏やかな時間を感じることができて、とても良かった。そういえば今学期はずっと英語の本を読んでて、電車の中では頭を使いまくってたんだっけ。

電車の中でたらたら文章を書くのって本当に楽しい。「時間が無駄にー」なんてふと感じても、すぐに「もともと移動の時間は無駄なのさ」と諦めることができる。あるいは、移動すること自体に意味があるんだよね、きっと。この時間は無駄じゃない…。そう、この時間は無駄じゃない…、って。それに時間が来たら目的地に到着するんだし。

電車以外の場所では、こんなふうにぼやぼやしてなんかいられない。家にいるとインターネットに繋いでしまう。あるいは、逆に時間がありすぎて心底退屈してしまう。

学校が湘南台の近くにあるってことは前にちらっと書いたけど、私は新宿から小田急線で50分間乗り続けるんだ。いつも同じ電車、同じ車両、そしてほとんど同じ席に座る。毎日毎日ね。といっても、今学期は週に3回だけど。

この路線、新百合ヶ丘を過ぎたあたりから、朝遅い時間はかなりすくの。がらがらってわけじゃなくて、立ってる人もいるけど、座ってる人が皆詰めれば座れるなぐらいの感じ。この程度の混雑だと本当にゆったりできる。車内が混んでないから、見渡せば両側の窓から景色が飛ぶように過ぎていくのが見える。どんどん変わっていく風景にはどこか心を落ち着かせてくれるものがあるね。新宿に向かう電車だとこうはいかない。
そんな中でぼけっとする時間が本当に好きなんだ。

帰りの電車では、"The Oligarchs"を読んだ。なんだかふぬけちゃったので、本の最後のにあるnotesとacknowledgmentsのページを片付けたり、indexを眺めたりした。この本は575ページなんだけど、昨日までに読んだのが441ページ。442ページから489ページまでが、最後の章のHardball and Silver Bullets。その後、Epilogueが3ページ分あって、Afterword to the Paperback Editionが8ページ分。そこで502ページ。
その後は、notesとacknowledgmentsとbiblographyとindexが、70ページ分続くの。

そう、もう最後の最後まで来てるんだ。残っているのはたった一章。Hardball and Silver Bulletsのみ。この章は、オリガルヒ時代の終焉というか、エリツィンが終わり、プーチンが出てくるってところを扱っている。

今日は459ページまでを読んだ。ここに書いてあったのは、ルーブル危機の後、いかにホドルコフスキーが外国の投資家から借りたお金を踏み倒し、ユコスの少数株主を追っ払ったかということ。本当に彼は荒っぽい。
日本の大和証券がホドルフスキーのメナテップにお金を貸してたのだけど、貸したお金の半分しか戻らなかったなどのことが書いてあった。ルシコフが大統領選に出馬する意向を表明したところで、459ページ。

どうしよう。実は来週は学校がなくて、次に学校に行くのは11月29日。でも、この本、"The Oligarchs"は、あとたったの43ページなんだよね。家で読もうかな。あと2時間あれば読めるから。
どうしようか、ちょっと決められない。11月30日に別の授業でテストがあるから、教科書の"行政学入門"を読んで授業に追いついとかないといけないし、12月6日が締め切りの書評課題の"アメリカナイゼーション"も読みたい。
けれど、10日以上、"The Oligarchs"を放置しとくのもよくないよね。う~む。読むことになるかも。

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ところで、acknowledgmentsを読んで驚いたんだけど、このブログで何度も名前が出てくる"Sale of the Century"の著者、クリスチャ・フリーランドとデイビッド・ホフマンは親交があったんだって。
最後の謝意のページに「フィナンシャル・タイムズのモスクワ支局長のクリスチャ・フリーランドは、特ダネでは何度も僕を出し抜いてくれたけど、いつもいい人だった。友人として、同業者として、また、この騒がしい時代の旅仲間として。二人で、寂れた工場や閑散とした炭鉱、ロシアの企業の怪しげな会議室に行った」と書いてあった。
フィナンシャル・タイムズの支局長と、ワシントン・ポストの支局長が一緒に連れ立って取材に行くとは思ってもみなかったわ。そういうこともあるんだね。

他に気付いたのは、"Stealing the State"のスティーブン・ソルニックがコムソモルの崩壊に関して貴重な資料をくれたことに対する謝辞があり、チェチェンのレポートを書いたアン・ニバットの名前も出てた。いろいろと交流関係があるのね。

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