オリガルヒ

1990年代のロシアについて。主にオリガルヒ。時々チェチェン。まれにイラク、パレスチナ、その他紛争地。 自分はこれからどんな惨めな人生を生きていくことになるのだろう。考えている。

Monday, December 20, 2004

"Abramovich"、読み始め

あー、あんまりにも時期が悪い。ものすごい急がしい。なんでだろう? 意味不明だ。
いや、待てよ。今、こんなふうにして、呑気にブログを書いたりなんかしてるから、時間が一層なくなるのかも。

とにかく、やんなきゃいけないことは、2つ。バイカルについて調べること。先の研究会の写真サイトの作成マニュアルを作ること。
…。
バイカルについて調べるのは明後日でいいよね。だって、マニュアルの締め切りは明日までだし、まだ1文字も書いてないんだから。まずいよ。今夜は眠れないかも。どうしよう。

なんかね、プロジェクトが完成しそうになったところで、私自身がプロジェクトをぶっ潰したくなってしまったのよ。「こんなバカみたいなことやってられない!」って。
これは私の場合良くあることだったりする。何かが完成しそうになったところで、そのプロジェクトが輝きを失せるってことあるよね。「あれだけ頑張って、手に入るのはたったこれだけなの?」って怒りが込み上げてくるんだ。こういう時、こう思うの。「だったら、こんなもんいらない!」

加えてなんとなく非常に不愉快になるのは、背中を痛めちゃったこと。インターネット・サーフィンをしているときは、いすに深く座っているんだけど、キーボードの位置と机の高さが悪いのか、入力の際は猫背でパソコンに向かって作業することが多い。別に今までそんなに長いこと入力を続けるってことはなかったから、これが問題だとは思わなかったのだけど、今回のプロジェクトで1日8時間とか10時間とか作業しているうちに、背中に鈍い痛みが出てきて、それが四六時中消えなくなってしまった。なんか、背骨自体が曲がったような気もするけど、それはないよね? 大丈夫だよね? 不安だよ。まだ22歳なのに。このまま、あと40年間を痛い背中を抱えて生きていくことになるのかしら?

こういうふうな色々な想いが私の中でぐちゃぐちゃに飛び跳ねていて、とてもじゃないけど、誰かのためにマニュアルなんか作る気になれん。皆、ぶっ倒れてしまえ! って感じなわけ。ダメだね、私は。けっこうな受動的攻撃性の持ち主だから、責任者には向かないよ。すねちゃって、プロジェクトを放棄しちゃって、なだめてもらうのを待ってたりするんだから。あーあ、私の心の中で何が起きているかは全部分かっているのに、筋書きを変えられない。こんな私って、ほんと、未熟だね。

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以上は、今思っていることであると同時に、"Abramovich"の56ページまでを読みながら感じたこと。
この本は、前言撤回だけど、結構読みやすい。プロローグのところと最初の謝辞のところは偉く難しかったけど、その後は、がんがんに読んでいける。
1時間で25ページぐらい。"Putin's Russia"と同じくらい。

今回は、第一章のBaptized into Greatnessと第二章のThe Making of the Man、第三章のHitting the Jackpotまでを読み終わった。
第一章はアブラモビッチが生まれてから、学校を卒業するまで。第二章は軍隊に徴兵されたときのこと。第三章は、あのローンズ・フォー・シェアズのこと。

なんか、ものすごい勢いで月日が立つんだけど…。おかしくない? 当初期待していたよりも情報が少ないなー。
子供の頃の話なんか、なかなかに詳細に書いてあったし、面白かった。軍隊での話も読んだことがなかったから、非常に面白かった。
一方で、1992年から1995年までの一番興味深い時期のことがそっくり無視されていたの。がっかりだよ。
この時期のことが分かってなくて、情報を得たいと思っているのに。"Abramovich"の中では、1992のあの有名なディーゼル強奪疑惑にささっと触れた後は、アーベンのヨットの上でベレゾフスキーと会った時のことにいきなり飛んでた。この間に、アブラモビッチは、単なるビジネスマンから、泣く子も黙るオリガルヒに生まれ変わる石杖を築いたんだよ。無視しないでよね。

ついでに、文句をもう一つ。ローンズ・フォー・シェアズに関しては、デイビッド・ホフマンのまとめのほうがよっぽど詳細で上手かった。というより、デイビッド・ホフマンの本を手本にしてこちらを書いたんじゃないか? と思われる部分が3ページほどあった。ロシアの基礎情報を全く知らない人向けに、オリガルヒのことを簡単にまとめようとしてるんだけど、それが結構ウザったい。やっぱりサッカー本なんだなー。
この本はパーっと読んで、"Godfather of the Kremlin"に入ろっと。

あ、でも、"Abramovich"に読む価値がないとは言ってないよ。
実際、最初の奥さんの話や、今の奥さんのイリーナがエアロフロートのキャビン・クルーだった頃に、「誰か大物を捕まえて、不自由のない人生を送ってやる!」という強い決意を持っていたことなどが分かって、とても面白かった。
彼のおじとか、学校の教師の話も面白かった。こういう話も聞きたいね♪

そうそう、冒頭の長々とした文章への回答は、アブラモビッチってのは、何気にいい人オーラが出てるらしいの。
彼に関わった人は皆、「いいやつだった」とか、「チャーミングだった」とかと記憶しているらしい。礼儀正しいそうだし、怒ることもないんだってね。
すごいなー。怒りを抑制できるなんて。私は、怒りを我慢できなくて、物に当たってみたり、大声をあげてみたりと、酷いことになっているから、アブラモビッチのこういうところは羨ましい。彼みたいな人間的魅力っていうのを持ってみたいな。

ふふふ。
とはいってもねー。結局は、悪人なんでしょ。あはは。

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