オリガルヒ

1990年代のロシアについて。主にオリガルヒ。時々チェチェン。まれにイラク、パレスチナ、その他紛争地。 自分はこれからどんな惨めな人生を生きていくことになるのだろう。考えている。

Monday, December 06, 2004

"Putin's Russia"、読み始め

わお、2週間近く更新してない…。でも、いいよね、別に。だって書くことなかったんだから。

いや、ユコスの件など書くべきことはいっぱいあった…。けれど、全然情報を追ってないので、書けないのよ。オークションまでは、あと2週間。まさか延期になったりしてないよね? メナテップがどこかを訴えにかかったという話は聞いたし、その後の行方が心配だわ。あ、ガスプロムがユガンスクネフチガスの競売に参加する意向だという記事も読んだっけ。

全然更新しないわ、ニュースは追わないわ、で「やる気あんのか?」という当然の疑問が出そうだけど、決してのらくらサボっていたわけじゃない。
学校の研究室で写真サイトを作ろうという企画が前からあったのだけど、途中で企画自体が雲の中に消えそうになっていた。どういうわけか、全然話がまとまらないの。埒が明かないのが分かった先週の火曜日、「来週までに私が試作品を作ってきます」と言ってしまったが運の尽き。
コンセプトは単純だったのだけど、手作業の部分が多く、結局4日間ぐらいかかりっきりになってしまった。木曜日と金曜日と土曜日はそれぞれ8時間から10時間は作業したね。こんなに頑張ったのは生まれて初めてじゃないかってぐらい。そんなに頑張ることは求められていないのに、頑張っちゃう私って健気だなー、なんて思う。
途中で泣きそうになって、ぶちきれそうになったのだけど、最近の私のお気に入りの台詞 "That's life, sweetheart. That's life." を繰り返して、なんとか乗り切った。(日曜の夜に無事完成♪)
この台詞は、映画『シカゴ』でレネー・ゼルウェガーをたぶらかしたドミニク・ウェストが、殺される直前に言い放ったもの。とってもいい台詞だと思う。特に'sweetheart'の部分が。

どうでもいい話ついでに、今日は以前にも話題に出た書評レポートの提出期限だった。課題図書の"アメリカナイゼーション"は、暇を見つけて読み切っていたのだけど、慌しい1週間だったおかげで、レポート本文は手付かずになっていた。それも今朝の6時39分まで…。
昨日の夜、なんだか寝ちゃって、今朝の6時前に奇跡的に目が覚めたというわけ。そこからグダグダして50分ぐらい時間を潰してしまったのだけど、6時半を過ぎた頃、「こりゃ、本格的にやばい!」と思い、ようやく取り掛かった。
8時半ぐらいまでの2時間で、書いたよ。本文4832字。指定の文字数は2000~5000字だったから、上限すれすれだね。2500字ぐらいでお茶を濁そうかと思っていたのに、書き始めたら止まらなくなっちゃって、結局5300字ぐらい書いたのを削ることに。
こういうの茨の道を進むっていうんだと思う。背負わなくてもいい苦労を背負っていく。ホントに健気な私。

ただ、"アメリカナイゼーション"の本自体はなかなかに面白かったから、中途半端なレポートは書けないって思ったのだ。(…。これが、提出日の朝まで取り掛からない人間の言うことかってのはさておき…)

私の場合は、巷の英語信仰を逆手にとって、ハゲタカみたいに生きてきた面もあるので、必然的にこの問題には関心を引かれるなー。面白いことに、学生の間って英語ができると馬鹿扱いされないの。(本当は馬鹿なのに)
中学校、高校の間、英語以外の科目は悲惨な出来だったけど、英語だけは大得意だったおかげで、肩身の狭い思いをせずに済んだ。ラッキー。
でも、英語が使えても、接することのできる情報がちょこっと増えるだけで、たいした利点はないよねー。そりゃ、英語の本が読めて、邦訳されてない"The Oligarchs"などの情報が手に入ったのは最高に嬉しいけど。英語崇拝とかに、もう少し感情的にならずに、距離を置いて接せられるようになりたい。

アメリカの支配に関しては、ナオミ・クラインの"ブランドなんか、いらない"も、最高に参考になるので、早めに買ってしまいたいのだけど、ずるずると先延ばしになっている。

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そんなこんなな日々だけど、ニュースとしては、今朝の6時3分にアマゾンからメールが来て、"Godfather of the Kremlin"の到着が遅れてるとのこと。1~2週間遅れるんだって。
それに続いて書かれていたのは、「他にも注文している商品がある場合は、入荷済みのものから、発送します」と。けれども、「発送回数が増えることによる、追加の配送料、手数料の請求はない」とのこと。

つまり、"Godfather of the Kremlin"の発送は遅れる。一方で、同時に頼んどいた"Abramovich"は入荷され次第、発送するってことだよね。

でも、問題は…、代引きなんだけどー。

クレジット・カードは持ってるけど、使う気になれないのでアマゾンではいつも代引きで頼んでる。
発送回数が増えるってことは、代引手数料も増えるってことだよね。発送1回なら198円。2回なら396円。
手数料は増えないと言ってるけど、これはアマゾン側の手数料ということ。'手数料'と'代引手数料'は別項目として扱われるものだから、今朝のメールの中で「手数料がうんぬんの話」は、代引手数料には当てはまらない。つまり、代引手数料については言及されていない。

まず確実にありえないシナリオは、向こうが勝手に発送時期を遅らせといて、発送回数を増やして、こちらが代引き手数料を2度払うってこと。これは詐欺かなんかにあたると思う。

一方で、発送を2回に分けて、2回目の代引きにかかる手数料をアマゾン側が負担するっていうのも、ありえない話。アマゾンって、なにげにケチな会社だからね。

ってことは、発送が2回に分けられるってことはありえないはず。つまり、"Godfather of the Kremlin"の到着を待ってから、"Abramovich"と一緒にして一度に発送することになるはず。
絶対まとめて発送すると思うんだけど、だったら、今朝のメールで「他にも注文している商品がある場合は、入荷済みのものから、発送します」なんて書くんじゃねーよ! と、ぶちきれそうになる。

代引きで頼んどいた場合で、商品の確保が遅れた場合はどうなるか、どこにも書いてない。問い合わせてもいいんだけど、この場合、放置しておくと、どんなことになるのか興味があるので、様子を見てみよう。

ちなみに、ウェブサイトのアカウント・サービスのページを見てみると、注文商品の欄が上下に分けられていて、
上のほうには「発送予定日: 12/ 4 - 12/ 5 Abramovich」、
下のほうには「発送予定日: 12/13 - 12/20 Godfather of~」と書かれている。
めずらしいレイアウトに、心が躍りそう。

でも、「12/4~12/5って、とっくに過ぎてんじゃねーのかよ!!」 なんてね。
「この注文には、未発送の商品が2点あります。配送予定: 12/ 5 - 12/23」というかわいい一文も、こっそりと。

でもこのぐらいでノタノタする私じゃーない。実は、9月17日にAmazonのほうで、"Miss Melville Runs for Cover"という本を頼んだのだけど、3週間したら、「まだ手に入りませんので、注文の延長の手続きをしてください」というメールが来て、さらに3週間したら同じメールがきて、もう一度延長の手続きをする気になれなかったら、結局11月の中旬に注文がキャンセルされたことがある。
それに比べたら、こんなの序の口だわさ。

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ところで、今日の登下校の話。行きの電車では、メモ帳にタラタラ無意味なことを書くだけで終わってしまったのだけど、帰りの電車の中では、アンナ・ポリトコフスカヤの"Putin's Russia"を読んだ。

13ページから43ページまで読んだ。片道で30ページ読めた。いいね~。しかも、この本は辞書を全く引かなくても読める! ロシア語から英語への翻訳本だから、使われている語句が難しくない気がする。
往復で読んだら、一日60ページは読めるかも。全部で291ページだから、5往復でOKかな。

でも、書かれていた内容は、簡単とは程遠いもの。ロシアの兵士がいかに上官にいじめられるか、事細かに記述されていた。
例えば24ページでは、ユーリ・ディアチェンコという曹長の話が出てた。2002年の8月28日の夜から上官に打たれたりして、トイレのマットを顔につけられたり、3リットル分のお粥を無理やり食べさせられたり。次の日の朝6時、彼が倉庫で自ら首を吊って死んでいるのが見つかったとか。

あるいは、16ページから17ページにかかれているのは、2002年9月8日、プルドボイの訓練場で、上官が「FRLVという車を盗んだのは誰だ? 名乗り出よ。」と言いだしたときのこと。実際にはFRLVは盗まれてなくて、駐車場にあったそうで、これは単なる言いがかりなのだけど、下級兵士5人が上官のテントに呼び出され、立って歩けないほどの暴行を加えられたとか。

28ページからは、ハスハノフという人に対して加えられた拷問について書かれている。
彼はチェチェン人で、無実なんだけど、マスハドフと関係があったので、テロリストとしてやり玉に挙げられ(いわば、スケープゴート)、尋問の最中に、肋骨が14本折られたとか…。

こういう内容がひたすら続いていく、読むのが辛くなるような本。
だけど、プーチン政権をどう評価するかを考えるには、無視しておけない出来事ばかり。

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