近状報告-三日間で一万円も使ってしまった
前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまった。"Abramovich"はそれなりに読んでおり、その話も書くつもりなんだけど、その前に今回は近状報告ということで、わき道へと。ダイレクトにオリガルヒの話題じゃないのだけど、このサイト作成とも少し関わってくるかなー程度の話。
実は過去3日間で1万円も使ってしまい、大変な衝撃を受けている。
手始めは、水曜日に本を3つ買ったこと。でもこの話は、まずお正月に『めぐりあう時間たち』という映画を見たことから始めなくちゃいけないと思う。
大晦日に、ケーブル・テレビで『めぐりあう時間たち』を見た。それがものすごく面白かったので、もう一度見た。そうしたら、もう大感激してしまったの。2度目に見たときは、これはもう尋常じゃないと思うぐらい、泣きまくってしまった。普通に‘ポロリとする’ようなレベルではなく、鼻水が出てくるような泣き方と言ったら、イメージがつかめるのではないかと思う。とにかく、主人公のバージニア・ウルフにも、ローラ・ブラウンにも、クラリッサ・ボーンにも、完全に共感してしまった。もちろん、レナード・ウルフと、リチャード・ブラウンにも。さらに言えば、ジュリアとサリーにも。そんでもって、ルイス・ウォーターズや、ネリーや、キティの動きにも心揺さぶられるものがあった。
というわけで、この年が明けてからは完全に『めぐりあう時間たち』にはまってしまい。既に、15回ぐらい見てしまった。見るたびに、しょんぼりしてしまう。だけど、2度目に見たときみたいに鼻水が出ることはなくなった。印象的なセリフはだいたい覚えてしまっており、先が読めているので、上手く映画に集中できない。心を込めてこの映画を見ることは、もうできないのかと思うと、それはそれで悲しいのだけど仕方ないね。
あれこそ、映画鑑賞の感動体験だったと思う。これまで、そんなふうに映画を見ることは一度もなかったんだ…!
以上が、サイトの更新が滞ってしまった言い訳というか。"Abramovich"を読むよりも、ビデオで『めぐりあう時間たち』を見たいというのが本望。そしてその通りにしたのだ。
それで、冒頭の話に戻るけど、この3日間で、『めぐりあう時間たち』の原作本と、字幕解説本と、サントラを買った。水曜日に池袋のリブロで本2冊(1554円と1260円)を買い、昨日の金曜日に池袋の東武のHMVでサントラを買った(2520円)。しめて5334円!
でも、これについては後悔してない。マイケル・カニンガムの書いた"The Hours"は、ピューリッツァー賞とPEN/フォークナー賞を受賞した作品だそうで、かなりの傑作らしいし、映画の方で大体のあらすじが分かっているから、私は気に入るに決まっている。字幕解説本も、セリフを全部教えてくれたので最高だった。細かいところで聞き取れないところがあったけど、ほとんどを解決することができそう。サントラも、すごくいいCDだった(今もサントラを流しながらブログを書いている)。思えばCDを買うのは1年半ぶりぐらい。前回買ったのはメルCの"Reason"で、2003年の4月ぐらいだったはず(5月の可能性も高い)。
本屋で本を買うのも11月10日以来だから、2ヶ月ぶりだ。あまりお金は使わないよう、節約しようと思っているのに、禁欲の誓いは2005年になって脆くも崩れ始めている。
他に何を買ったかというと、リブロで2冊の本を買ったついでに、モスクワの地図も買ってみた(1155円)。モスクワの地図は前から欲しくて、例えば"The Oligarchs"を読んでいるときも、重要な舞台となったスパロウ・ヒルがどこにあるのか分からなくて、悲しい思いをしていた。だから、この際買っちゃおうことにしたのだ。だけど、袋がきちきちに密閉されていて、店員さんに空けて中を見てもいいか聞こうかと悩んだけど、ビニール・テープで密閉されていたので、「これやダメだわ」と諦め、中を確認できないまま買ってしまった。ほとんど衝動買いの世界。
そして、家に帰って衝撃を受けたのは、半分はロシア語のみの地図だったこと。小さな冊子がついており、英語とロシア語の地名対応表があるのだけど、地図上の文字はロシア語のみ、裏面のクレムリン周辺の縮尺地図には、英語の表記も一部(←本当に一部のみ。地名の1割ぐらいに申し訳なさそうに小さな英語の文字を併記してあるだけ)入っているけど、モスクワの地名を探すのに、ロシア語しかのっていない!
表紙には、MOCKBAというロシア文字と共にMOSCOW city mapと書いてあったので安心しきっていたけど、こりゃ、大誤算だわ。だけど、まぁ、いいかなー。
今のところ、ロシア語が全然分からないという「なんちゃってロシア研究家」もいいところだけど、もっとロシアのことをきちんと研究できるようになりたいものね。このロシア語のみの地図が私をどこかに導いてくれると思う。それに、地図は手元に取っておけば、50年後とかに見直したりしたときに、「あー、あのときはクレムリンがまだあったんだー」とかと懐かしい思いに浸れるかもしれない。「とはいってもなー、雰囲気だけ味わうのに1155円かよ」とも強く思っている。たぶんモスクワの地図はいつか買い直すと思う。英語のものを。
ちなみにこの地図は、ハンガリーのカートグラフィア(Cartographia)という会社が出しているもの。
(モスクワの地図は、ロシア語のみでよいなら、こちらが詳しい)
それはいいとして、この3日間で一番の散財は間違いなく、新しいマウスを買ったこと。2週間ぐらい前からトラックボールが欲しくて、いろいろ調べているうちにケンジントンという会社のことを知った。一方でよくよく考えてみるとトラックボールは私には合わないかもしれないし、合うか合わないか分からないものに数千円も支払うのは間違っている。ということは、トラックボールを買うのはやめよう。
ただし、左手用のマウスがずっと前から壊れていた。ホイール部分が壊れて、動かなくなっていたの。ホイールが使えないと本当にマウスとして役立たずになる。でもこれは、数ヶ月前からで、左手でスクロールするのを諦めていたのだけど、新年になって、どうしても左手でもスクロールしたくなった。その方が作業効率が良いだろうから。
よし新しいマウスを買うぞ!と思った。それで、水曜日に池袋のビックカメラに行ってマウスのコーナーをうろついてみたところ、ケンジントンのPilot Mouse Optical Pro(5 button)というのが展示品として触れるようになっており、触れてみたところ、非常によさそうだった。結構大きさが大きいマウスで、大きいマウスは何気に使いにくいんだけど、ゴムの感触がたまらなく良かったので、ぜひとも欲しくなった。このマウスは5ボタンで、今まで5ボタンのマウスを持ったことはなかったのだけど、ブラウザの「戻る」と「進む」をマウスから操作できたら、それはそれは使いやすいだろうなーと思った。でも、その日は迷った挙句買わないで帰ってきた。
そして、昨日、金曜日にもう一度行って、買ってきてしまったのだ。
あー、無駄使い…。これは3690円もした。安いマウスを選べばその半額なのに。だけど、5ボタンで、右クリックと左クリックを両方押したときに別のコマンドを設定できたりと非常に使い勝手は良い。
大きさについては、やっぱり懸念した通りで、大きすぎて使いにくい。あと、底のシリコンの部分が良くなくて、マウスパッドを使わないと動かしにくい。ついでに、光学式のセンサーもよろしくなくて、このパソコン机は、表面が真っ白なんだけど、その上に直接置くと、動かしてもときどき認識してくれなくなる。だからやっぱりマウスパッドが必要になるわけで、結構めんどい。マウスパッド好きじゃないよねー。
こんなふうに、あんまりよろしくないものに、3690円も払った私。悲しいなーとも思うのだけど、デザインに惹かれてしまったのだから仕方ないね。でも、この気持ちは無駄じゃないはず。だって、美しいものを手に入れたいという気持ちこそが、これまで様々な芸術を支えてきたんでしょ。マグリットやピカソの絵を支えてきたのがこれでしょ。だから、そうやって美しいものを買いたいという気持ちは大事なんだ。そうに決まってるし、そうでも思わなきゃやってられないね。
このマウスも、上手い持ち方を見つけられたら、楽に使えるようになると信じてる。きっとその日がやってくるはず。
というわけで、合計10179円! 泣いちゃうほどの浪費だ。これからしばらくは少し倹約をしよう。いや、絶対に倹約をしなくちゃいけない。生きてくっていうのは本当に辛いもんだわ。
実は過去3日間で1万円も使ってしまい、大変な衝撃を受けている。
手始めは、水曜日に本を3つ買ったこと。でもこの話は、まずお正月に『めぐりあう時間たち』という映画を見たことから始めなくちゃいけないと思う。
大晦日に、ケーブル・テレビで『めぐりあう時間たち』を見た。それがものすごく面白かったので、もう一度見た。そうしたら、もう大感激してしまったの。2度目に見たときは、これはもう尋常じゃないと思うぐらい、泣きまくってしまった。普通に‘ポロリとする’ようなレベルではなく、鼻水が出てくるような泣き方と言ったら、イメージがつかめるのではないかと思う。とにかく、主人公のバージニア・ウルフにも、ローラ・ブラウンにも、クラリッサ・ボーンにも、完全に共感してしまった。もちろん、レナード・ウルフと、リチャード・ブラウンにも。さらに言えば、ジュリアとサリーにも。そんでもって、ルイス・ウォーターズや、ネリーや、キティの動きにも心揺さぶられるものがあった。
というわけで、この年が明けてからは完全に『めぐりあう時間たち』にはまってしまい。既に、15回ぐらい見てしまった。見るたびに、しょんぼりしてしまう。だけど、2度目に見たときみたいに鼻水が出ることはなくなった。印象的なセリフはだいたい覚えてしまっており、先が読めているので、上手く映画に集中できない。心を込めてこの映画を見ることは、もうできないのかと思うと、それはそれで悲しいのだけど仕方ないね。
あれこそ、映画鑑賞の感動体験だったと思う。これまで、そんなふうに映画を見ることは一度もなかったんだ…!
以上が、サイトの更新が滞ってしまった言い訳というか。"Abramovich"を読むよりも、ビデオで『めぐりあう時間たち』を見たいというのが本望。そしてその通りにしたのだ。
それで、冒頭の話に戻るけど、この3日間で、『めぐりあう時間たち』の原作本と、字幕解説本と、サントラを買った。水曜日に池袋のリブロで本2冊(1554円と1260円)を買い、昨日の金曜日に池袋の東武のHMVでサントラを買った(2520円)。しめて5334円!
でも、これについては後悔してない。マイケル・カニンガムの書いた"The Hours"は、ピューリッツァー賞とPEN/フォークナー賞を受賞した作品だそうで、かなりの傑作らしいし、映画の方で大体のあらすじが分かっているから、私は気に入るに決まっている。字幕解説本も、セリフを全部教えてくれたので最高だった。細かいところで聞き取れないところがあったけど、ほとんどを解決することができそう。サントラも、すごくいいCDだった(今もサントラを流しながらブログを書いている)。思えばCDを買うのは1年半ぶりぐらい。前回買ったのはメルCの"Reason"で、2003年の4月ぐらいだったはず(5月の可能性も高い)。
本屋で本を買うのも11月10日以来だから、2ヶ月ぶりだ。あまりお金は使わないよう、節約しようと思っているのに、禁欲の誓いは2005年になって脆くも崩れ始めている。
他に何を買ったかというと、リブロで2冊の本を買ったついでに、モスクワの地図も買ってみた(1155円)。モスクワの地図は前から欲しくて、例えば"The Oligarchs"を読んでいるときも、重要な舞台となったスパロウ・ヒルがどこにあるのか分からなくて、悲しい思いをしていた。だから、この際買っちゃおうことにしたのだ。だけど、袋がきちきちに密閉されていて、店員さんに空けて中を見てもいいか聞こうかと悩んだけど、ビニール・テープで密閉されていたので、「これやダメだわ」と諦め、中を確認できないまま買ってしまった。ほとんど衝動買いの世界。
そして、家に帰って衝撃を受けたのは、半分はロシア語のみの地図だったこと。小さな冊子がついており、英語とロシア語の地名対応表があるのだけど、地図上の文字はロシア語のみ、裏面のクレムリン周辺の縮尺地図には、英語の表記も一部(←本当に一部のみ。地名の1割ぐらいに申し訳なさそうに小さな英語の文字を併記してあるだけ)入っているけど、モスクワの地名を探すのに、ロシア語しかのっていない!
表紙には、MOCKBAというロシア文字と共にMOSCOW city mapと書いてあったので安心しきっていたけど、こりゃ、大誤算だわ。だけど、まぁ、いいかなー。
今のところ、ロシア語が全然分からないという「なんちゃってロシア研究家」もいいところだけど、もっとロシアのことをきちんと研究できるようになりたいものね。このロシア語のみの地図が私をどこかに導いてくれると思う。それに、地図は手元に取っておけば、50年後とかに見直したりしたときに、「あー、あのときはクレムリンがまだあったんだー」とかと懐かしい思いに浸れるかもしれない。「とはいってもなー、雰囲気だけ味わうのに1155円かよ」とも強く思っている。たぶんモスクワの地図はいつか買い直すと思う。英語のものを。
ちなみにこの地図は、ハンガリーのカートグラフィア(Cartographia)という会社が出しているもの。
(モスクワの地図は、ロシア語のみでよいなら、こちらが詳しい)
それはいいとして、この3日間で一番の散財は間違いなく、新しいマウスを買ったこと。2週間ぐらい前からトラックボールが欲しくて、いろいろ調べているうちにケンジントンという会社のことを知った。一方でよくよく考えてみるとトラックボールは私には合わないかもしれないし、合うか合わないか分からないものに数千円も支払うのは間違っている。ということは、トラックボールを買うのはやめよう。
ただし、左手用のマウスがずっと前から壊れていた。ホイール部分が壊れて、動かなくなっていたの。ホイールが使えないと本当にマウスとして役立たずになる。でもこれは、数ヶ月前からで、左手でスクロールするのを諦めていたのだけど、新年になって、どうしても左手でもスクロールしたくなった。その方が作業効率が良いだろうから。
よし新しいマウスを買うぞ!と思った。それで、水曜日に池袋のビックカメラに行ってマウスのコーナーをうろついてみたところ、ケンジントンのPilot Mouse Optical Pro(5 button)というのが展示品として触れるようになっており、触れてみたところ、非常によさそうだった。結構大きさが大きいマウスで、大きいマウスは何気に使いにくいんだけど、ゴムの感触がたまらなく良かったので、ぜひとも欲しくなった。このマウスは5ボタンで、今まで5ボタンのマウスを持ったことはなかったのだけど、ブラウザの「戻る」と「進む」をマウスから操作できたら、それはそれは使いやすいだろうなーと思った。でも、その日は迷った挙句買わないで帰ってきた。
そして、昨日、金曜日にもう一度行って、買ってきてしまったのだ。
あー、無駄使い…。これは3690円もした。安いマウスを選べばその半額なのに。だけど、5ボタンで、右クリックと左クリックを両方押したときに別のコマンドを設定できたりと非常に使い勝手は良い。
大きさについては、やっぱり懸念した通りで、大きすぎて使いにくい。あと、底のシリコンの部分が良くなくて、マウスパッドを使わないと動かしにくい。ついでに、光学式のセンサーもよろしくなくて、このパソコン机は、表面が真っ白なんだけど、その上に直接置くと、動かしてもときどき認識してくれなくなる。だからやっぱりマウスパッドが必要になるわけで、結構めんどい。マウスパッド好きじゃないよねー。
こんなふうに、あんまりよろしくないものに、3690円も払った私。悲しいなーとも思うのだけど、デザインに惹かれてしまったのだから仕方ないね。でも、この気持ちは無駄じゃないはず。だって、美しいものを手に入れたいという気持ちこそが、これまで様々な芸術を支えてきたんでしょ。マグリットやピカソの絵を支えてきたのがこれでしょ。だから、そうやって美しいものを買いたいという気持ちは大事なんだ。そうに決まってるし、そうでも思わなきゃやってられないね。
このマウスも、上手い持ち方を見つけられたら、楽に使えるようになると信じてる。きっとその日がやってくるはず。
というわけで、合計10179円! 泣いちゃうほどの浪費だ。これからしばらくは少し倹約をしよう。いや、絶対に倹約をしなくちゃいけない。生きてくっていうのは本当に辛いもんだわ。
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